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    「もの」と「こと」

    • 2016.04.23 Saturday
    • 22:02

    このたびの熊本・大分地震に際しては、ご近所の皆様、職場の皆様、そして古くからの知り合いの皆様から、早速に懇切なお見舞いのお言葉を頂戴しました。本当にありがたかったです。皆さん家内が熊本出身ということを気にかけてくださっており、不安と心配にさいなまれている家内にとって、何よりの励ましとなっています。ありがとうございました。

    さてその家内が、カフェで「みなと食堂」と「認知症カフェ」を始めると聞き及びました。。うむ、なんだかあんまり金になりそうな話ではなさそうです。が、ママさんはやる気満々!

     

    「みなと食堂」は、様々な理由で孤食を余儀なくされている子供たちや、同じような状況にある高齢者のみなさんが、格安の値段で出来立てのバランスよい食事を、みんなで一緒に食べられるよう提供する場所。「こども食堂」の名ですでに各地で運営されているものと似た趣旨の試みですね。孤食や経済格差がもたらす社会問題に対する、根本的ではないかもしれませんが一つの有力な打開策です。

     

    もう一つは「認知症カフェ」。認知症の進行を止める、あるいは場合によっては症状を改善させる効果的な手段は、人と話をしたり大声で笑ったりすることだと言われています。でも認知症を患う人たちは、その多くが介護してくれる家族や介護士さん以外とは会話の機会も少なく、また外部との接触を避けがちな方も多いようです。そこで、認知症のみなさんや介護役のご家族がともに集い、わいわいがやがやできる場所を提供しようというわけです。

     

    どちらも家内のカフェのコンセプトである、世代を超えて「みんなのお腹と心が満たされ、ほっとできる場所」、地域の「心温まる港(ハートフルポート)」を提供するという考え方に沿った発想です。行政の問題意識も強く、そういった趣旨の活動に対しては補助金が出るようです。で、それを知った家内のコメントは
    「あ、だったらもっと値段を下げられる!」

     

    ぼくは長いこと役人をしていたので、これには驚きました。行政が民間の事業に補助金を出すのは、次のような場合です。十分な利益が見込めない事業なので、商業ベースに委ねていたのでは誰もやってくれないが、行政としては必要な事業だと考える。ただ、すべてを税金で賄うべきものでもないので、しかるべき利益が上がるように呼び水として補助金を出すから、民間事業としてやってほしい。そういうことなんです。

     

    でも家内が言ったのは、それなら利益が出るからやろう、ということでなく、だったら損せずにやれる範囲が広がる、ということだったんです。要するに彼女にとっては、欲しい「もの」のためでなく、やりたい「こと」のために、できる限りのことをするというのが最優先なんです。身内のことでなんなのですが、久しぶりにちょっと感動しました。

     

    こんなふうな「人への思い」がまさかの奇跡をもたらすことを、メルヘン風のタッチでちょっとミステリアスに描いた短編集をご紹介させてください。朱川湊人作「花まんま」(文春文庫)、そして同じく「かたみ歌」(新潮文庫)。通勤電車で読むときは、涙腺がちょっとやばいので注意してください。(笑)

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