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  • 2016.09.26 Monday

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    老骨のクラリネット

    • 2016.09.26 Monday
    • 00:39

    最近、夜になると、閉店後の家内のカフェに豚の悲鳴が響きます。もちろんカフェに豚はいません。豚肉なら冷蔵庫にありますが・・・。そう、表題からお察しのとおり、クラリネットです。吹き損じて裏返ってしまった「ぴひぃ〜」という音。今年6月からクラリネットを習い始めました。半世紀以上前に、小学校の音楽の授業でリコーダーを吹いて以来の楽器経験です。始めてしまいました、齢67にして。

     

    このところ休日は何かに打ち込むということがなくなって、家の雑用や植木の水やりをしたり、散歩がてらに図書館へ行ったり、サイクリングにも余り熱心でないし、なんか漫然と日々を送っているよね、物忘れもするようになったのに晩酌だけは毎日忘れないし、そんなことでいいの、という家内のひんやりとした視線。

     

    そんなとき、一杯機嫌でモーツァルトのクラリネット五重奏曲やクラリネット協奏曲を聴きながらふと漏らしたぼくの一言、「ああ、いいな〜、クラリネット」を家内は聞き逃しませんでした。翌日、フルートのレッスンを終えて戻った家内から、同じ音楽教室での「クラリネット無料体験レッスン」のパンフレットを渡されました。対応早すぎますよね。

     

    レッスン日程も取材済みの上、「女の先生だよ」とキメの一言。はい、わかりました、行ってみます。というわけで、5月の体験レッスン後ただちに会員登録、初回のレッスンでクラリネット購入を決断、翌週のレッスン時に買いました。家内にプロポーズしたとき以来の速攻です。

     

    当日用意された何種類かの楽器を試し吹きして、「これ!」と決めたのがフランス製のちょっとした高級品。同席していた先生が、「うわっ、私のと同じ!」と仰天してました。要するにプロが使うレベルのものだそうで・・・。いいお値段でしたが、残り少ない人生の時をかけるわけですから、そこはためらいなく。でもプロが使う楽器ですから、腕前の違いが容赦なく音色に出るのは如何ともしがたく。

     

    しばらく前までは梅雨のうっとうしさにも「もうすぐ夏になれば」と思い、真夏の暑苦しさにも「もうすぐ秋になれば」と思ったものですが、この年齢になると、そうは言ってもあと何回この季節を迎えられるんだろう、という考えが先に立ちます。となると、うっとうしいも愛おしい、暑苦しいも愛おしい、となるわけです。そんな日々に「残された時間で極めてやるぞ」という楽しみを見いだせたのはめっけ物です。

     

    簡単な曲でいいから、家内のフルートとデュエットをしてみたい。そしていつになるかわからないけれど、モーツァルトやウェーバーを吹いてみたい。もっとも、モーツァルトの五重奏曲や協奏曲は、現在では一般的なB♭管のクラリネットではなく、ちょっと古い時代のバセットクラリネット、あるいはA管のクラリネットで演奏する曲です。まずはB♭クラリネットを掌中のものとして、そのあとということでしょうか。

     

    先は長い。無理かもしれない。でも、夢は大きく理想は高く。中沢けい作「うさぎとトランペット」(新潮文庫)に登場する、クラリネット初心者である初老のお医者さんの奮闘を手本に、毎日がんばってます。

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